塗装工事について
2023年11月21日
今回は北摂中央病院での塗装工事からお話しします。
代表的な塗装を2つ
- 外壁の塗装
- 鉄部の塗装
についてご紹介します。
まず、塗装はどうしてやるのかと皆さん疑問に思った事はありませんか?
- 躯体(下地のコンクリート)を塗装する事によって、雨や、太陽の劣化から守る為
- 躯体の中に、水の侵入を防ぐ為
- 美観を守る為 の3つ目的からです。
コンクリートは、完成してから10年でコンクリート内部に含まれている水分が蒸発するといわれています。
赤ちゃんの肌は、水分が多いので水を弾きますよね!
コンクリートも、水分があるうちは水を弾くという事です。
逆に、水分が無くなると雨の水を吸うようになるということです。
外壁の塗装は、4段階です。
①高圧洗浄で、表面についている苔や埃を落とします。
②下塗り(微弾性フィラー)
下塗りは、この後のシリコン塗料が密着しやすいようにする為の塗料です。
③上塗り塗装(1回目)
④上塗り塗装(2回目)
⑤塗装完了
シリコンの塗料は、メーカーから10年から12年の耐久年数があると言われているので、+3年伸ばして、15年持つと言われています。
シーリング材の上にも、塗装は被せて塗る物です。
~before~ ~after~
塗膜の厚みは、3回塗りで、塗り方にもよりますが、0.06mm~0.1mmの厚みで、10年以上水の侵入を守る役割をしているのです。
0.1mmの厚みで、10年以上建物を守る事を考えるとすごいですよね!
次に、鉄部の塗装です。
鉄というのは、とにかくサビが発生しやすい材質です。
鉄部の塗装はその材質上、2年~3年したら、少しずつサビが発生します。
ですので、外壁と違って3年~5年に一度は、塗り替えた方がいいと言われています。
定期点検を1年・3年・5年・7年・10年と行う際には、外壁もそうですが、鉄部のサビがどれだけ酷くなっているかを確認しています。
保証については、外壁が10年に対し、鉄部は3年保証と短く、いかにサビが出やすいがその保証期間にも出ています。
鉄部の工程は、4工程です。
①ケレン(サビ落とし)
とにかくケレンで、どこまでサビを落とすかが一番大事です。
②止めの塗装
その名の通りサビを出にくくする事と、下塗りの役割もしています。
③上塗り1回目(ウレタン塗料)
④上塗り2回目(ウレタン塗料)
鉄骨階段完了
~before~ ~after~
鉄部を長持ちさせるコツは、こまめに自分で塗る事だと言われています。
面倒な事ですが、きれいになった鉄部を見たらそれはそれで感無量です。