富田林市 I様邸塗装工事
2022年11月7日
今回は、前回の続きになる富田林のI様邸の施工のつづきになります。
代表的な塗装工事を3つご紹介致します。
まずは、天井庇の塗装になります。
下の写真は塗装前の写真になります。長年の漏水で、天井の塗膜をメクリ、樹脂モルタルで補修した後になります。外壁の塗装工事はこの補修工事が一番大事です。補修工事をキチット出来なければ、塗装はキレイに仕上がりません。塗装よりも補修が大事であると皆さん認識してください。
次の写真は、パターン吹付をしている写真です。皆さんはあまり認識しておりませんが、塗装している面には、必ず模様が入っております。これは意匠性を上げる目的と、補修跡を判りにくくする目的があります。皆さん考えてください。つるつる壁だと、上のように補修しますと、必ずその跡が目立ちます。また、人間の感性として、外壁がつるつるなのには、違和感を感じるからだそうです。
次の写真は、パターンをならしている写真です、パターンの吹付というのは、玉になっている樹脂を吹き付けますので、多く吹き付けている部分と、そうでない部分との差が出ますので、しあげとして、このならしが必要になります。
次に、1回目の塗装をしているところです。この塗料は、透湿性に一番適したアクリル塗料を塗っている写真です。天井は、上部からの湿気が下りてくる場所なので、湿気を逃がす塗料を塗ってないと、すぐに塗膜の下に水が溜ります。ですから、3回塗りではなく2回塗りでしあげます。3回塗りしますと、湿気が逃げない構造になるからです。
次の写真は、仕上げの2回目の塗装になります。
こちらが2回塗りした完成の写真です。すっかり、補修した跡も分かりにくくなっております。
次に、天井の木部の塗装です。
この様に、天井に木張ってあるのは珍しいケースなのですが、こちらも、長年の漏水で、漏水跡が少し目立ちます。キシラデコールという、防腐材の入った塗料を2回塗りしていきます。
下は、施工前の写真になります。
1回目の塗装をしている写真です。白い部分が漏水した後になります。
2回目の塗装になります。これで完成になります。これで、白アリも怖くありません。
こちらが、完了の写真になります。
最後に鉄部の塗装になります。
鉄部は壁の塗料(水性)とは違い溶剤(昔は油性と呼んでいた)を塗ります。
サビを丁寧に落すかで、次にいつサビが発生するかに差が出て来ます。今回はサビ落としで下地の鉄が傷まないように、ペーパーをあててサビをケレン(削る)します。この場合、状態によって、ペーパー2種類~3種類使います。
次に錆止めを塗ります、これを塗ってないとすぐにサビが発生致します。錆止めの色は何種類かあって、仕上げに近い色を選択して塗ります。下地の塗装が透けて見えないようにする為です。
錆止めが乾いたら、溶剤の塗料を塗っていきます。これが2回目の塗装になります。
最後に、2回目の塗装になります。皆様には分かりにくいのですが、2回塗装と3回塗装とでは、艶が全然違います。プロの目から見れば、すぐに分かるものです。
下の写真は、塗装完了の写真になります。
すっかり見違えほどキレイに仕上がりました。