ベランダ防水工事の工法・費用・特徴を解説!修繕費を安くする方法まとめ
2022年2月7日
マンションや戸建てなどのベランダ防水工事には、使用する材料や施工方法によってさまざまな種類があり、費用相場も異なります。
本記事では、ベランダ防水工事の種類や費用相場、ベランダ防水の修繕が必要な症状について解説します。
<目次>
ベランダ防水の修繕工事が必要な症状
マンションなどのベランダやバルコニーに、以下のような症状がある場合、なるべく早めに修繕工事が必要です。 ここでは、実際に物件で見られるベランダの劣化症状を詳しく紹介していきます。
ベランダの床や壁に塗膜の剥がれ・ひび割れ・浮き・色褪せがある
防水層の劣化は、自然気象による結露や水蒸気の発生、防水シートとの密着不良、地震や台風などによる建物の揺れが原因で生じます。
例えば上記の写真のように、ベランダの床に塗装の剥がれやひび割れなどの症状が見られる場合、表層のトップコートが剥がれているだけなのか、トップコートの下にある防水層や下地まで劣化しているのか、どちらなのかを見極める必要があります。
劣化部分や度合いによってそれぞれ工事費用が異なるため、早めに専門業者に点検を依頼するのが確実です。
ベランダの排水口周辺に雑草や苔が生える
ベランダの排水口周辺は、特に注意したい場所です。
排水口周辺には、適度な水分と養分があるため植物や苔が発生しやすく、長らく放置してしまうと、ベランダの防水層の劣化を早めてしまいます。
雑草は非常に強く、場合によっては根っこが防水層まで達し、雑草を抜いた後に穴が残り、修繕費用が高額になるケースも見受けられます。
ベランダに水溜りができる
ベランダに水がたまっている場合、防水の効果が低くなっているか、水がきちんと排水口まで流れるように勾配処理がされていないかの、どちらかのケースである場合が多いです。
どちらにせよ、水がうまく排水されずベランダに長時間水溜りが残っていると、防水層が劣化しやすくなります。
ベランダ防水工事の種類と費用相場
ベランダの防水工事は、これから紹介する以下4つの工法が主流です。
各工法によって、素材や特徴が異なり、費用や耐久性も違います。
これから紹介するベランダ防水工事の種類を参考に、業者と相談しながら、最適な施工法を選びましょう。
ウレタン防水
- 費用相場:3,000円〜7,000円/㎡
ウレタン防水とは、ウレタン樹脂をベランダに塗装し、防水性を高める工法です。
液状の樹脂を塗装するため、複雑な箇所や凹凸がある部分にも柔軟に対応できるのがポイントです。
またウレタン防水の工事は、防水工事の中でも一般的な工法であり、施工できる職人の数も多いため、工事費用が安価です。
ただ、ウレタン防水は職人が手作業で樹脂剤を塗る工法のため、高い技術が必要になります。そのため、広範囲への施工には向いておらず、ベランダなどの狭い場所への防水工事に適しています。
ウレタン防水と長尺シート
- 費用相場:3,500円〜4,500円/㎡
先述したウレタン樹脂を塗装して防水層を作り、その上から長尺シートを張り合わせる工法です。
長尺シートは、防水性が高く、多少の衝撃ではキズが目立たないという強みがポイントです。
また、見た目が良く掃除もしやすいため、マンションなどの共用部分で多く採用されています。
アスファルト防水
- 費用相場:10,000円〜15,000円/㎡
アスファルトというと、道路の硬いアスファルトを思い浮かべてしまう方もいるかと思いますが、ベランダ防水で用いられるのは、アスファルトが含まれた防水シートを貼り重ねていく工法です。
歴史ある工法のため、信頼性が高く耐用年数が長いといった特徴があります。 しかし、高熱でアスファルトを溶かす工法のため、工事中に臭いが発生し、周辺住人への配慮が必要になります。
屋根の防水工事で時々用いられることがありますが、手間がかかる上に費用が高いため、ベランダの防水工事ではほとんど用いられません。
FRP防水
- 費用相場:4,000円〜7,000円/㎡ FRP
防水とは、液状の強化プラスチック材にガラス繊維を混合した塗料を塗装する工法です。複雑な箇所にも施工が可能で、軽さと強度があり、工期が短いという特徴があります。
しかし、FRPの防水層は強度があり非常に硬いのが良い点ですが、伸縮性が少ないという面もあります。
そのため、熱や湿度の影響を受けやすく、ヒビや塗膜の剥がれなど、経年劣化の症状が目立ちやすいです。 基本的に、新築の戸建て以外ではあまり施工されない工法です。
ベランダ防水工事の修繕費用を抑える方法
ベランダを定期的に掃除する
ベランダを定期的に掃除することは、結果として修繕費用を抑えることに繋がります。
ベランダにゴミや葉が放置され、それが排水溝に詰まると、防水層に水が溜まり雨漏りが発生するリスクが高まります。また、小さなゴミや砂等の蓄積も、防水層の劣化を早める原因になります。
ほうきや掃除機でベランダに落ちているホコリやゴミをとり、水で硬く絞った雑巾などで表面をきれいにし、しつこい汚れには中性洗剤を薄めて柔らかいスポンジで除去しましょう。
適切なタイミングで修繕工事を行う
修繕工事を行うタイミングも、修繕費に大きく影響します。
例えば、10年目のベランダと、15年目のベランダの違いを想像してみてください。 10年目と15年目のベランダを比べた場合、10年目のベランダの方が酷い捲れや破損は少ないです。
そのため、下地処理が不要なケースが多く、ある程度下地を清掃するだけで十分施工できます。
しかし15年目のベランダの場合、使用頻度も上がってきますので、それに伴って破損や剥がれで下地処理が必要となりますし、大掛かりな補修工事が必要になる可能性があります。
修繕費用を抑えたい場合は、劣化が大きくなる前に、なるべく早めに業者に修繕工事を依頼するようにしましょう。
数十年先の収支をイメージして工事内容を考える
例えば、30年ローンの投資物件がある場合、15年後に補修工事を含めた工事をするのと、25年後に補修工事をする、この2つのケースを比べた場合、ベランダの劣化具合に差があると考えられます。
30年後のことを考えると、建築してから15年後に補修工事を行った場合の方が、それまでにかかった費用は抑えられている可能性が大きいです。
弊社では、その時のオーナー様の予算や、今後物件を保有される期間、物件の入居率を考えて、その時ベストな施工方法を提案させて頂きます。
評価が高く信頼されている優良業者に依頼をする
ベランダの防水工事の費用を抑えるために、安い業者を選択したいとお考えの場合は、「安くても施工不良を起こさないか」「見積もりが明瞭かどうか」などをしっかりと確認し、選ばれることをおすすめします。
なぜかというと、ベランダ防水の工事費用が安く抑えられるには何か理由があり、中には詐欺や悪徳業者が実在する可能性があるからです。
優良業者を選ぶ際には、担当者の対応や人柄が良いかどうかをチェックし、工事の質問や相談に対して、適切に丁寧に対応するのかどうかも見極めのポイントになります。
また、インターネットでクチコミを検索して、依頼主の評価や業者の対応についてチェックしてみるのもひとつの手段です。
ベランダの防水工事は白鳳のお任せください!
これまで、マンションなどのベランダの防水工事の費用について解説してきました。
「ベランダの防水工事の費用を抑えたい」「防水性を長く保ちたい」とお考えのオーナー様は、弊社にお気軽にご相談ください。
ベランダ防水は、適切なタイミングで修繕を行うことが重要ですので、長期的な付き合いができる優良業者に依頼することが、建物自体を美しく安全に保つことにつながります。
白鳳は、お客様の思いやご予算、ご希望をお伺いした上で、適切なご提案をさせていただきます。