外壁の塗り替え費用の相場は?塗料の種類・安くするコツは
2021年12月7日
マンションや工場の外壁を塗り替える際の費用は、建物の劣化状況や、使用する塗料によっても異なります。
この記事では、外壁の塗り替え費用の相場、安くするコツなどを解説します。また外壁の塗り替え工事を行う目的・タイミングについてもまとめていますので、理解を深めていきましょう。
そして不当な高額請求を行う、悪徳業者の見分け方についても紹介していますので、適正価格での工事が実現できるよう、確認してみてください。
<目次>
そもそも外壁の塗り替えって必要?
外壁の塗り替えで目立った劣化がない場合、工事の必要がないのでは?と思う人もいるかもしれません。しかし、外壁は紫外線や雨など、ダメージを日々受けています。
その外壁に塗料を塗布し、塗膜を作ることで、雨などから建物を保護していますが、塗料には寿命があるため、適宜塗り替えを行い、防水性能を維持していく必要があります。
例えば賃貸マンションの場合、外壁の塗り替えを行い美観を保つことで、マンションのイメージアップや、入居者の増加が期待できるでしょう。 外壁の塗り替えは、美観を保ち、建物の劣化を防ぐためにも欠かせない工事です。
外壁の塗り替えをするタイミング
外壁の塗り替えはいつ行うのか、マンション、工場の場合で見ていきましょう。
マンションの場合
マンションの外壁塗り替えは、建物全体の修繕を行う「大規模修繕工事のタイミング」で実施する場合が一般的です。
国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインによると、「外壁塗装」に関する工事は12年を目安に行うとしています。
マンションの外壁塗り替えは、一般的に塗料の寿命を踏まえつつ、10年~15年周期で実施する場合が多くなりますが、深刻な劣化状態がある場合は、大規模修繕とは別に行う場合もあります。
関連記事:外壁塗装の時期が10~15年の理由は?塗装ができない6つの条件
工場の場合
工場の外壁塗り替えも、マンションと同様に大規模修繕と同様のタイミングで行い、約15年周期で実施する場合が多くなります。
工場では、その建物の多くが鉄骨をむき出しにしていることが多いため、劣化が進むのが早く、コンスタントに外壁塗装を含めた営繕が必要になります。
例えば、工場内で制作しているものが水を使うものだったり、水蒸気が発生してしまう場合は、建物の劣化がより早まる可能性があるでしょう。
外壁の塗り替え費用はどれくらい?相場はこれ!
外壁の塗り替え費用の相場は、外壁の面積や劣化状況によっても異なりますが、1㎡あたり2400円程度が目安です。
例えば3階建て、外壁面積500㎡の賃貸マンションを行う場合、約120万円前後の費用がかかります。 外壁の面積については、建物の造りによっても異なるため、塗装業者に外壁診断で計測してもらう必要があります。
なお、外壁の塗り替えには、基本的に以下の項目が含まれています。
- 塗料代
- 足場代
- 施工代
- その他費用
外壁の塗り替え費用で大きな割合を占めるのが、塗料になります。
また塗装工事する際に、足場の組み立てが必要になるため、足場代が掛かり、その他費用には、材料の運搬費やごみの廃棄費用などが含まれます。
外壁の塗り替え費用が前後する理由は?
外壁の塗り替え費用は、使用する塗料や外壁の劣化状況・補修作業などによって費用が変わりますが、その他にも以下のような理由で費用が前後します。塗料の種類を含め、確認していきましょう。
屋根の塗り替えを行う場合
外壁の塗り替え工事では、基本的に屋根の塗装も同時に行います。
これは足場の組み立てがあるからで、もし外壁の塗装と屋根の塗装を別々に行う場合、足場代がよけいに掛かってしまうため、費用を抑える目的もあります。
また屋根は、外壁よりも直射日光や雨の影響を受けやすく、劣化が進んでいる場合もあるので注意が必要です。
屋根の塗り替え費用は、屋根の面積にもよりますが、2300円/㎡前後となっています。
塗料の種類を変える場合
マンションの塗り替え費用は、どんな塗料を選ぶかによって異なります。下記はよく使用される塗料の種類・費用・特徴についての一覧です。
塗料 | 耐久年数 | 費用 | 特徴・おすすめな場合 |
---|---|---|---|
ウレタン | 10年 | 300㎡まで1800円 500㎡以上1000円 | ・価格が安い ・一定の耐久性がある ・予算が少ない場合 |
アクリル | 5年 | 300㎡まで1600円 500㎡以上1000円 | ・光沢が出せる ・美観をよくしたい場合 |
シリコン | 10年~15年 | 300㎡まで1900円 500㎡以上1200円 | ・一般的な塗料 ・価格と耐久性のバランスがよい ・今後の修繕計画が立てやすい |
フッ素 | 15年~20年 | 300㎡まで4500円 500㎡以上3600円 | ・高耐久塗料 ・耐候性、耐汚染性がある ・今後修繕を行う予定がない場合 (修繕が困難な場所である) |
ピュアアクリル | 15年~20年 | 300㎡まで4500円 500㎡以上3600円 | ・高耐久塗料 ・防水性能が高い (一般的な塗料と比べて600倍の伸び率で ひび割れ部分をカバーするものも) ・メンテナンス間隔を長くしたい場合 |
外壁の塗り替えでは、価格と耐久性のバランスがよい「シリコン」がよく選ばれています。
その他に、高耐久塗料として、フッ素やピュアアクリルがありますが、例えばフッ素の場合、次の修繕をする際に、フッ素樹脂の効果で塗料の密着が悪くなることがあるため、今後の修繕をどうするか踏まえた上で検討しましょう。
どの塗料を行うのかは、今後の修繕計画を踏まえて選ぶことが大切になります。安い塗料を選ぶと、メンテナンスをこまめに行う必要もでてきます。そのため、価格やメンテナンス、どこに重点を置くかよく考えて選びましょう。
原色に近い色を使用する場合
塗料の種類だけではなく、色の種類によっても費用は変わります。
たとえば赤・青・黄などの原色は、一般的に使用される白色に比べて3倍ほど高くなります。 基本的に色は、白色の塗料に顔料という色の粉を混ぜて作りますが、白色から濃い色になるにつれて顔料の使用量が多くなるため、その費用は高くなります。
また色選びでの注意点として、色はその面積が大きいほど、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えるという性質があります。
マンションや工場など、塗装する面積が広い場合は、見本の色と塗装後での見え方に違いが生まれやすいことを覚えておきましょう。
外壁の塗り替えを安くするコツはある?
塗料の種類や工事内容を変えることで費用を押さえることは可能ですが、外壁の塗り替え費用について安くするコツはありません。
例えば外壁の塗り替えは、梅雨時期や冬でも条件がクリアできれば作業ができるため、閑散期に割引価格で提案を行う業者や、そもそも塗装ができない屋根材なのに出来る、と持ちかけてくる業者もいます。
そもそも外壁の塗り替えは、気候の変化に合わせた日程調整や、施工管理を適切に行わないと、施工不良が発生してしまうだけではなく、建物全体のダメージにつながってしまう可能性があります。
建物に合った塗装工事を行うことで、建物を適切に維持することにつながるため、費用の安さよりも、外壁の劣化状況に合わせてどんな塗装工事が必要なのか、よく確認し、修繕計画を踏まえた上で進めるようにしましょう。
こんな悪徳業者に注意!塗装業者選びは慎重に!
不当な高額請求を行ったり、手抜き工事を行う悪徳業者が後を絶ちません。そんな悪徳業者は、見抜かれないように細心の注意を払っているため、騙されて契約をしてしまうケースも多く発生しています。
注意点としては、訪問されてその場で契約することや、見積書で「一式工事」と書かれている場合は気を付けた方がよいでしょう。
優良な業者は、不明な点を聞いて誠実に答えてくれる、見積書の明細が細かく書かれている、外壁診断を丁寧に行うなどが挙げられます。
そして工事が終わるまで、責任を持って取り組んでくれるかよく確認した上で、契約するようにしましょう。
白鳳での取り組みをご紹介!工場や倉庫で働く人の環境を快適に
白鳳では、工場や倉庫で働く人の環境を改善する「労働環境改善事業」があり、約10~15年周期で行う大規模修繕のタイミングで、労働環境を改善するお手伝いをしています。
具体的には、遮熱塗料など使用する塗料の選定、効果的なリノベーションを行うことで、工場内で働く人の生産性を上げることに加え、働く人の笑顔を増やすお手伝いです。
また労働環境を改善したタイミングで、社風を改善し続けるアドバイスや、コミュニケーションをとる場として最適なホワイトボードルームなどのご提案をしています。
ただ単に修繕をするだけではなく、お客様にとって「白鳳に頼んでよかった」と思えるような付加価値がある工事ができるよう努めています。
マンションや工場の外壁塗り替え工事はお任せ!白鳳にご相談を
マンション・工場の外壁塗り替え費用についてお伝えしました。
白鳳では、お客様の想いやご希望をお伺いした上で見積書等作成・工事をお請けしています。
できるだけ費用が変動しないよう、綿密に調査を行うことに重きを置いていますので、めったに見積金額が変わることはありません。
そして外壁塗装は外部環境によりメンテナンスが時々で発生するため、長期的な付き合いができる優良業者に依頼することが、建物を長く安全に保つことにつながります。
白鳳はお客様のご希望に寄り添った工事を実現します。