コラム

修繕とは?その意味やメリット・デメリットを解説!

2021年11月1日

修繕とは?その意味やメリット・デメリットを解説!

修繕とは建物の場合、建築時の水準と同程度に直すことを指し、マンションの修繕では新築時の状態に近づけるよう、「原状回復」することを意味します。

そして修繕と似た言葉に、補修・修理・改修などがありますが、工事内容にどんな違いがあるのか、どの工事を行うべきか迷うこともあるでしょう。

この記事では、マンションの修繕について、補修・改修などの工事と比較しつつ解説します。またマンションの修繕工事を行うメリット・デメリットについてもまとめています。

修繕とは?マンションでは「大規模修繕」「小修繕」を行う

修繕とは、経年劣化などで建物やその一部に劣化や損傷がおきた場合に、適切な処置や部品交換などを行い、建築時の水準と同程度に直すことを言い、マンションの修繕では、新築時の状態に近づけるよう「原状回復」することを意味します。

基本的にマンションの修繕工事と言うと、工事が広範囲におよび、計画的に実施する「大規模修繕」のことを指します。

対して「小修繕」とは、雨漏りや外壁の剥がれなどが発生したときに、応急処置で行う「補修」のことを言い、大規模修繕と区別しています。

関連記事:大規模修繕とは?費用に見合う工事の進め方!

修繕と修理・改修はどう違う?

修繕と似た言葉に、修理・改修がありますが、それぞれどんな意味があり、どんな工事内容になるのか確認しましょう。

修理とは

修理とは、故障や欠陥の生じた機器・電気製品などに手を加えて、再び使えるよう正常な機能に回復させることを言います。

例えば、ロビーインターホンのモニターの調子が悪い場合に機器を点検して直すなど、機能があるものを直す場合に使用します。

改修とは

改修は、新築時よりも性能やグレードをアップさせる工事で、例えば階段へのスロープ設置や、手すりの追加工事などが挙げられます。

イメージとしては、修繕は劣化した場所に手を加え、マンションの性能を維持するために行うもの、いわゆる「リフォーム」に相当しますが、改修は劣化した部分を補修することに加えて、より良い住み心地を目指すために行われるため、「リノベーション」をイメージすると分かりやすいでしょう。

修繕工事を行うメリット

修繕工事を行うメリット

ここでは、工事が広範囲に及ぶ「大規模修繕」を行うメリットについて説明します。

建物の安全性を守る

マンションの修繕工事では建物の劣化診断を行い、適切な補修作業をしつつ進めます。見た目には分からなくても、建物内部では気づかない劣化が進んでいる場合もあります。

建物の劣化状況を知り、適切な時期に修繕工事を行うことで建物の劣化を食い止め、安全性を維持することができます。

資産価値を維持する

新築時は頑丈なマンションでも、経年劣化などによって不具合が生じますが、先送りにしていると、資産価値の低下を招くことがあります。

例えば分譲マンションの場合、大規模修繕の実施状況によって売却価格は前後しやすくなります。仮に中古マンションの購入を検討中の人がいる場合、大規模修繕をこれから控えているマンションでは、修繕積立金の増額や追加徴収の可能性を踏まえ、購入に足踏みすることもあるでしょう。

分譲マンション、賃貸マンションでも、定期的に修繕工事を行うことでマンションの安全性を守り、資産価値を守ることにつながります。

美観を損なわない

マンションは紫外線や雨などのダメージを常に受けていますが、特に外壁はそれらの影響を受けやすく、剥がれや浮きなどの劣化が生じる場合があります。

外壁の劣化をそのままにしておくと、美観を損なうだけでなく、安全性も低下します。そこで、外壁塗装を含めた修繕工事を定期的に行い、建物を守り、外観を綺麗に保つことができれば、居住者も快適に過ごせるでしょう。

時代に合った快適さが提供できる

時代の変化によって、居住者から求められる設備は異なります。例えば、Wifi設備の導入や、防犯設備、バリアフリーなど、その時々で必要な工事は変わります。

居住者や時代のニーズにあった設備導入などを行うことで、利便性や居住性を高めることができ、その結果、資産価値を向上することも可能になります。

 

修繕工事を行うデメリット

修繕工事を行うデメリットについて、注意点を含めてまとめました。

費用がかかる

修繕工事では工事が広範囲に及ぶため、高額の費用がかかります。分譲マンションの場合であれば、基本的に修繕積立金で賄いますが、足りない場合は、居住者から一時金として徴収することもあります。

分譲マンション、賃貸マンションに限らず、事前に資金計画を立てることが必要で、場合によってはローンやリースを検討することもあるでしょう。

自治体によっては補助金が活用できる場合もあるので、日頃から情報収集を行っておくことも有効です。

関連記事:大規模修繕工事の費用を徹底解説!

入念な準備が必要

修繕工事をする際は、分譲マンションの場合であれば、マンションの修繕委員会を立ち上げて業者選定や資金計画などさまざまな準備を行います。

そして修繕工事では、居住者の協力がないと円滑に進めることができないため、工事内容や工事期間について居住者の理解を深めておくことが大切です。

トラブルが起こることも

修繕工事では、騒音・ホコリ・ニオイが発生するため、居住者や近隣の住民とトラブルになることもあります。修繕工事は共用部での工事が基本となりますが、各戸の玄関回りも対象となるため、臭気が気になることもあるでしょう。

そういったトラブルを避けるためには、事前に居住者に告知したり、近隣住民へ挨拶をして、協力してもらう体制を整えておくことが大切です。そして事前にトラブルを想定し、対策を講じておくとよいでしょう。

関連記事:大規模修繕で多発するトラブルって?その原因・対策を解説

マンションの修繕工事はお任せ!白鳳にご相談を

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修繕の意味、マンションの修繕工事におけるメリット・デメリットについて解説しました。

マンション大規模修繕に際しては、予算にあった発注方法を選択すること、アフターケアまで考えてくれる業者を選ぶことが大切です。

マンションは建て替えまでに数十年という期間があります。その間複数回にわたって修繕が必要になるため、長期的なスパンでケアを考えてくれる優良業者に依頼することが、マンションを長く安全に保つことにつながります。

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