外壁塗装を行う時期はいつ?季節ごとのメリット・デメリット
2021年9月13日
マンションや工場など、外壁塗装を行う時期の目安は10年~15年ですが、どの季節に行うのが良いのでしょうか。
この記事では、外壁塗装をするのに最適な季節・注意が必要な季節、また季節ごとのメリット・デメリットについて解説します。
また外壁塗装を円滑に進めるために欠かせない、塗装業者を選ぶコツについてもまとめています。
<目次>
外壁塗装を行う時期は?
関連記事:「外壁塗装の時期が10~15年の理由は?」
外壁塗装は、一般的に10年~15年周期で行います。
この周期は、塗料の寿命を考慮してのものですが、劣化が深刻化する前に外壁塗装を行うことで、補修作業が少なくなり、コストを抑えることができます。
また外壁塗装を行う基準として、劣化症状から判断することもあり、その症状には外壁を指で触った時に白い粉がつくチョーキング現象や、ひび割れなどがあります。
外壁塗装に最適な季節は?
外壁塗装の最適な季節については、塗料の性能がよくなっていることから、どの季節に行っても問題ありません。
ただ外壁塗装では、塗料を乾燥させる時間が必要となるため、塗料を塗ってから一定の時間をおく工程が生じます。そのため湿気が多い場所や、結露が発生しやすい地域では、塗料が乾きづらくなるため、塗装作業を行う時期はよく検討する必要があります。
また屋根や鉄板の塗装をする際は、結露があると塗料の密着が悪くなってしまうため、屋内外での温度差が激しくなる1月から3月中旬までは避けた方が良いでしょう。
外壁塗装で注意が必要な季節は?
外壁塗装ができない気象条件に、「気温が5℃未満、相対湿度が85%以上の場合は塗装作業に着手しない」というものがあります。
つまり、雨の日が続く梅雨時期や、気温が低すぎる冬は、外壁塗装に適さない場合があります。
例えば雨の日に外壁塗装を行うと、塗料が雨で薄まったり、塗料と雨が混ざりあうことでまだら模様の仕上がりになってしまう恐れがあります。
また雨の日や湿気が高い日の塗装作業では、塗料がよく乾燥しないうちに、重ね塗りをすることになるため、塗料が定着しづらく、ひび割れや白化などの不具合が発生しやすくなるでしょう。
そして気温が低すぎる場合は、塗料の乾燥に時間がかかるだけではなく、塗料の伸びが悪くなってしまうことから塗料の塗りムラや、塗り残しが起こりやすく、作業時間がかかり工期が予定通りに進まなくなることもあります。
参考:日本建築学会 建築工事標準仕様書
季節による外壁塗装の変化
外壁塗装における季節ごとのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
外壁塗装を「春」に行う場合
春は気温・気候が安定しているため、塗装作業が予定通り進むことが多いでしょう。
デメリットとしては、春の嵐や長雨の影響で工事が遅延することがある点です。また春に外壁塗装を検討する人が多いため、人気の塗装業者に依頼する場合、希望する工期に工事ができないという場合もあります。
外壁塗装を「夏」に行う場合
夏は晴れの日が多く、塗料がよく乾くため予定通り工事が進みやすくなります。
デメリットとしては、夕立ちなどの急な天候の変化で、突然工事がストップしてしまうことがある点です。
また外壁塗装では、塗料の飛散を防ぐために、養生をして窓をしめた状態で塗装作業を行いますが、室外機にも養生をするため、基本的には使えなくなると思っておいた方がよいでしょう。仮に使えたとしても、室外機によって塗料のニオイが部屋の中に充満する可能性もあります。
特に暑さが増す時期は、塗装作業の日程や、過ごし方について業者によく確認しておく必要があります。
外壁塗装を「秋」に行う場合
秋は春と同様に気温・天候が安定しているため、工期が希望通りに進むことが多くなります。また夏と違い、窓をしめた状態でも過ごしやすいため、塗装工事がストレスになりにくい点もメリットでしょう。
デメリットとしては、9月~10月は台風が発生しやすい時期であるため、工期が伸びる可能性があることです。また春と同様に外壁塗装を行う人気シーズンであるため、希望する工期が叶わないということも出てくるでしょう。
外壁塗装を「冬」に行う場合
冬は晴れの日が比較的多く、湿度が低いので、塗料の定着がよいというメリットがあります。デメリットとしては、日照時間が短く、塗装作業の時間が限られるため、日程調整などで工期が長期にわたる可能性があることです。また気温が低すぎると塗装作業が行えないため、想定した工期で進まないといったこともあるでしょう。
そして雪が降る地域では、雪解けまで塗装工事が行えない点もデメリットとして挙げられます。
外壁塗装の費用は季節によって変わる?
外壁塗装では、気候が安定する春や秋が人気ですが、梅雨時期や冬でも条件がクリアできれば行えるため、閑散期に割引価格で、安く塗装できると打ち出す塗装業者もいます。しかし、安くできるからと安易に決めてしまうのは注意が必要です。
外壁塗装では、気候の変化に合わせた日程調整や、施工管理を適切に行わないと、施工不良が発生してしまい、外壁だけではなく建物全体のダメージにつながってしまう可能性もあります。
そのため、費用の安さよりも、どんな塗装工事になるのか、天候不良の時の対応はどうするかなど、よく確認しておくことが大切です。
悪徳業者に注意!外壁塗装の業者選びの3つのコツ!
外壁塗装の業者の中には、高額な費用を請求したり、手抜き工事を行う悪徳業者もいるため、業者選びは慎重に行う必要があります。ここでは業者選びの3つのコツを紹介します。
1.塗装工事業の許可を持っている
外壁塗装はリフォーム業としての括りとなるため、免許や資格を持ち合わせていなくても、外壁塗装の工事を請け負うことができます。
そもそも塗装工事業の許可は、代表者または役員が、10年以上の塗装経験を持っている、あるいは、塗装以外の建設業の経験を7年以上持っている場合に取得できるもので、塗装や施工の実績を証明するものになります。
外壁塗装工事業の許可がないからといって、必ずしも技術面に問題があるとは言い切れませんが、国の審査や基準を通過していないと不安が残るため、外壁塗装工事業の許可の有無について確認するのが一つのポイントです。
2.外壁塗装の実績が多い
マンションや工場などは、一軒家とは違い塗装範囲が広くなるので、施工管理を含め、さまざまなことを考慮し進める必要があります。しかし前述の通り、外壁塗装は特別な資格がなくても塗装作業ができてしまうため、技術面においては大きな差があるといえます。
そこで優良かどうかを判断するポイントとしては、これまでにどんな実績があるのか確認してみることです。同じ規模の建物の施工実績がどれだけあるのか、参考に聞いてみると良いでしょう。
また可能であれば、施工した物件を実際に見てみることも有効です。
3.外壁診断が丁寧で、天候不良時の対応についての説明がある
外壁塗装では、天候や気温の変化などで急遽塗装工事ができなくなることがありますが、そのような時に、塗装業者はどのように対応してくれるか、聞いてみましょう。
悪天候の時の対応を具体的に想定していない場合や、無理に塗装工事を進めようとする塗装業者は注意が必要です。
また外壁診断によって、塗装工事の内容や費用が変わってくるので、丁寧に外壁診断を行い、最適な提案をしてくれる塗装会社を選ぶのが良いでしょう。
マンション・工場などの外壁塗装はお任せ!白鳳にご相談を
外壁塗装を行う時期、季節ごとのメリット・デメリットについて解説してきました。
外壁塗装では、天候不良などのアクシデントがつきものであることから、施工管理に長けている、実績のある業者を選ぶことが大切です。
外壁塗装は10~15年周期で行いますが、外部環境によりメンテナンスが時々で発生するため、長期的な付き合いができる優良業者に依頼することが、建物を長く安全に保つことにつながります。
白鳳はお客様のご希望に寄り添った塗装工事を実現します。