コラム

外壁塗装時の匂いが気になるときはどうしたらいい?その原因と匂いへの対策

2024年4月18日

外壁塗装時の匂いが気になるときはどうしたらいい?その原因と匂いへの対策

外壁塗装と聞くと、あの独特な刺激のある匂いを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

「塗料の匂いが強かったらどうしよう…」「近隣住民に迷惑をかけてしまうかも…」…などと考える方も少なくありません。

個人差はありますが、人によっては刺激臭により頭痛や吐き気が出てしまうこともあります。

そこでこの記事では、外壁塗装の匂いの原因からその対策までをご紹介します。

外壁塗装時に匂いが発生する原因

外壁塗装時に匂いが発生する主な原因は以下の通りです。

外壁塗装時に匂いが発生する原因①塗料の成分

外壁塗装に使用する塗料の成分には、主に以下のものが含まれています。

  • 色をつける「顔料」
  • グレードや耐久性の決め手となる「合成樹脂」
  • 機能を追加する「添加剤」

そして、これらを溶かして液状にする「溶剤」が含まれます。

油性塗料では一般的に、溶剤として「VOC(揮発性有機化合物)」が使用されており、このVOCが刺激臭の原因となります。

一方で、「水性塗料だと匂いはないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、水性であっても塗料を安定させるために若干のVOCが含まれることもあります。

このVOCは、個人の体質によって頭痛や吐き気などの症状を引き起こす可能性もあるため、塗料を選ぶ際には慎重に検討することが重要です。

外壁塗装時に匂いが発生する原因②塗料の揮発

塗装作業の段階で匂いがする

外壁塗装の際、特に「中塗り」「上塗り」の工程で匂いが発生します。これらの工程では、使用する塗料によって乾燥するために必要な「揮発」という現象が起こります。

塗料における「揮発」とは、塗料に含まれる溶剤成分が空中に放出される現象であり、これが匂いの原因となります。

中塗りや上塗りの際には、外壁への密着性を高めるために塗料を厚く塗るので、この際に揮発する量も多くなり、より匂いが強くなります。

このように、作業中の匂いの発生は、塗装中の溶剤の揮発現象によるものであり、特に中塗りや上塗りの段階ではその匂いが強くなる傾向があります。

外壁塗装の塗料の匂いが与える影響

外壁塗装施工時に発生する溶剤の匂いが、人やペットに与える影響についてまとめました。

健康への影響

外壁塗装の塗料の匂いは、特に赤ちゃんやペットなどへの健康リスクが懸念されます。

というのも、赤ちゃんは呼吸器系が未発達であり、VOCが多く含まれる塗料の匂いが呼吸器に影響を及ぼす場合があるほか、犬や猫などのペットは人間よりも嗅覚が鋭く、匂いに非常に敏感であるため、外壁塗装に使用する塗料の匂いが大きなストレスとなってしまうからです。

場合によっては食欲不振や嘔吐などの症状が現れることがあるので、注意が必要です。

近隣住民との関係への影響

外壁塗装の塗料の匂いは、周囲の住民との関係にも一定の影響を及ぼす可能性があります。

一般的に、外壁塗装の施工現場は建物全体をシートで覆っていることが多いため、匂いが近隣に広がることは少ないと考えられます。しかし、風向きや距離によっては匂いが届くことがあります。

匂いが近隣に漂ってしまった場合、一部の住民が不快感を覚える可能性があるほか、場合によっては、建物所有者や塗装業者に苦情を申し立てることもあるため、近隣の方が不快に感じないように対策をする必要があります。

外壁塗装の工事の匂い対策

ここでは、外壁塗装の匂い対策についてまとめました。

事前に対策をしっかりと行うことで、外壁塗装の際により安心して作業を進めることができるので、ぜひ参考になさってください。

外壁塗装前の匂い対策【施工前・準備】

匂いが少ない塗料を選ぶ

外壁塗装を行う際、匂いが少ない塗料を選ぶことで、周囲への影響を最小限に抑えることができます。

匂いが少ない塗料は以下の通りです。

【エフフォースター(F★★★★)】

エフフォースター塗料は、JIS工場で生産される製品に表示が義務付けられているホルムアルデヒド等級規格です。

ホルムアルデヒドは、人体の粘膜を刺激するため、目がチカチカしたり、のどの痛みやせきなどが生じたりする原因となります。

この塗料では、ホルムアルデヒドの放散量を示した記号で、★の数が多いほど放射量が少ないことを意味しています。刺激臭が気になる場合は、★の数が多い塗料を選ぶとよいでしょう。

【水性塗料】

水性ペイントは、溶剤として水を使用するため、VOCの含有量が少なく、油性塗料に比べて刺激臭が少ないのが特徴です。

ただし、水性塗料は全くにおいがしないわけではありません。塗料の種類やメーカーによって匂いの感じ方が異なる場合があるため、水性塗料を選ぶ際は匂いの確認まで行うようにしましょう。

【自然塗料】

自然塗料は、自然由来の成分を主体としているため、通常の塗料よりも匂いが少ないという特徴があります。

しかし、日本においては自然塗料というものに明確な定義はなく、中には塗料を安定させるために少量のホルムアルデヒドが含まれているものもあるので、一概に安全だといえない点には注意が必要です。

近隣住民に告知を行う

外壁塗装が行われる前に、近隣住民の方達に向けて事前に告知をすることが大切です。

その際は、下記のような内容を伝えるようにしましょう。

  • 施工期間に匂いが発生する可能性があること
  • トラックの出入りや足場設置の際に大きな音が出る可能性があること
  • 何か気になることや不明点があれば気軽に連絡してほしいこと

このように、事前に外壁塗装を行うことを告知することで、近隣の方への不安や不満を解消し、理解と協力が得やすくなります。

外壁塗装の匂い対策【施工中】

マスクを使う

外壁塗装の匂い対策でマスクを使う

外壁塗装が行われる際、匂いや有害な成分から身を守るためにマスクを使用することが重要です。特に効果が期待できるのが、活性炭フィルターや防毒マスクです。

活性炭フィルターを備えたマスクは、その吸着力によって有害な化学物質や匂い除去が期待できるほか、ドラッグストアなどで手軽に購入することができるのがメリットです。

一方、防毒マスクは、通常のマスクと比べると価格が高く重さもありますが、塗料の有害な成分や匂いを除去し、着用者が吸い込む空気を浄化すると言われています。

これらのマスクを使用することで、外壁塗装作業中に発生する匂いや有害物質から呼吸器を守ることができます。

換気をする

外壁塗装をする際、作業現場を定期的に換気することも重要です。窓や扉を開けて新鮮な空気を取り入れ、塗料の匂いを外部に排出します。

特に、作業領域の周囲にファンやエアコンを設置して、空気の流れを意図的に作ることで、より室内の空気が循環し、匂いが軽減されやすくなるでしょう。

外壁塗装をする際は、できる限り匂い対策をすることが重要!

外壁塗装を行う際には、専門の塗装業者に相談し、できる限り匂い対策を行うことをおすすめします。

専門業者は、匂いの少ない塗料を選択したり、換気設備を活用したりして、周囲への影響を最小限に抑える取り組みを行っています。

また、塗装作業中には作業現場周辺に告知を行い、近隣住民に塗装期間や匂いの予想される日程を事前にお知らせすることもあります。

さらに、塗料や作業方法の選択だけでなく、作業後の清掃や残留臭の対策についても配慮をしてくれるでしょう。

「外壁塗装をしたいけど匂いが気になる…」などと悩まれている方は、外壁塗装の専門業者に相談してみてはいかがでしょうか?

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弊社「白鳳」は大規模修繕を強みとする建築工事及び塗装工事業者です。外壁塗装の剥がれ補修だけでなく、外壁全体の塗り替えやリフォーム、建材の張り替えもお任せください。

また、弊社は外壁・屋根塗装メンテナンスの他にも、床や内装、タンク、配管、建具などの塗装も得意としています。

外壁塗装は、外部環境によってメンテナンスや補修が時々発生するため、長期的な付き合いができる優良業者に依頼することが、建物を長く安全に保つことにつながります。

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