コラム

屋根に遮熱塗装をした方がいいケースとは?塗料を選ぶ際のポイントについて

2024年4月9日

屋根に遮熱塗装をした方がいいケースとは?塗料を選ぶ際のポイントについて

近年、特に工場や倉庫などの施設では、夏の室温上昇を緩和するための対策として、外壁や屋根への「遮熱塗装」が注目されています。

しかし、中には「遮熱塗装とは何なのか」「屋根に遮熱塗装を施すべき具体的な状況はどのようなものか」といった疑問を抱く方もいるでしょう。

そこでこの記事では、屋根の遮熱塗装についてご紹介していきます。また、遮熱塗装を選ぶ際のポイントについてもまとめているのでぜひ参考になさってください。

遮熱塗装とは?

遮熱塗装とは、建物の屋根や外壁に特殊な塗料を塗布し、太陽光を反射することによって建物内部の温度上昇を抑えるための塗装のことを指します。

通常、太陽光が建物の外壁や屋根に当たると、その熱を吸収して建物内部の温度を上昇させます。しかし、遮熱塗料を使用することで太陽光を反射すれば、建物の温度の上昇を軽減することができます。

その結果、屋根や外壁の表面温度が最大で約15〜20℃程度、室内温度も3〜7℃程度下がると言われています。

なお、室内温度が1℃下がると約10%の空調費用の節約が期待できると言われており、遮熱塗装で室温の上昇を抑えれば抑えるほど、電気代の削減にもつながります。

屋根に遮熱塗装をする利点

屋根に遮熱塗装をする利点

屋根に遮熱塗装をすることで以下のような利点があります。

  • 夏場の室内温度が快適になる
  • 電気代の削減ができる
  • 外壁や屋根の劣化を防ぐ

遮熱塗装は、夏場においても室内温度の上昇を抑え、室内を快適に保つ効果が期待できます。また、熱による建材へのダメージも軽減できます。

なお、詳しい内容についてはこちらの「遮熱塗装の具体的な効果とそれらを高めるポイントとは?」にて記載されていますので、ぜひ参考になさってください。

屋根に遮熱塗装をした方がいいケースとは?

ここでは、遮熱塗装をした方がよいケースをご紹介します。

以下に当てはまる場合は、遮熱塗装による効果が得やすいでしょう。

屋根が金属でできている

屋根の素材が金属製の場合は、遮熱塗料を塗ると効果を発揮しやすいです。

金属製の屋根は熱伝導率が他の屋根材よりも高く、太陽光の影響を多く受けやすいため、表面温度がすぐに屋根裏に伝わり、室内の温度が上昇しやすくなります。

このような場合に、屋根に遮熱塗装をして太陽光の熱を反射することで、屋根の表面の温度上昇を軽減することができます。

吹き抜け天井

天井が吹き抜けになっていると、屋根から1階まで空間が一体となっており、これにより屋根の表面温度が室内温度に直結しやすくなります。

特に、吹き抜け天井にはガルバリウム鋼板という屋根材を使うことが多く、この屋根材は熱伝導率が高いため、ますます室内の温度が上昇して冷房が効きづらくなります。

ですので、吹き抜け天井に遮熱塗装を施すことで、室内の温度上昇を抑えることができます。

3階建て以上の建物

3階建て以上の建物は、一般的に日光を遮るものが少なく、太陽光の影響をより受けやすい傾向があるため、遮熱塗装で日光を反射すれば室温の低下が実感しやすいでしょう。

また、3階建ての場合、雨や日差しを遮る「軒先」が短いことも多く、日光が外壁に直接当たりやすいことも室内が暑くなる原因となります。

そのため、遮熱塗装をする際は、屋根だけでなく外壁にも施すことをおすすめします。

遮熱塗装の塗料を選ぶ際のポイント

屋根に遮熱塗装をした方がいいケースとは

遮熱塗料の種類は数多くあり、どれを選べばよいか迷うことがあります。

ここでは、遮熱塗料を選ぶ際のポイントをご紹介します。

日射反射率が高い塗料

遮熱効果を期待するなら、日射反射率が高い塗料を選びましょう。

日射反射率とは、太陽の光をどれだけ反射できるのかを数値化したものです。一般的に、反射率が高いほど太陽光が反射しやすく、建物の温度上昇を抑える効果が期待できます。

また、日射反射率は色によって異なります。

具体的には、白色や淡彩色の方が日射反射率が高いため、遮熱効果が出やすくなります。一方で黒色は熱を吸収しやすいので、黒に近い色と白に近い色では60%以上日射反射率が異なり、白に近い色の方が日射反射率が高くなります。

汚れにくさ

遮熱塗料を塗った時の、塗膜の汚れにくさも、遮熱塗料を選ぶ際の重要なポイントです。

屋根や外壁は、風や雨、ほこりなどの影響を受けやすく、これらの汚れが付着して塗膜が汚れてしまうと、日光を反射しにくくなるため、遮熱塗装の効果が低下してしまいます。

そのため、遮熱塗料を選ぶ際には、「耐汚染性」が高いものを選ぶことも重要です。

耐汚染性とは、油性物質の付着による汚れが生じにくく、雨や水で汚れが除去されやすい性質のことです。

遮熱塗料を塗った屋根を、清掃したりメンテナンスしたりするには労力や費用がかかりますので、あらかじめ汚れにくい性能(耐汚染性)を持った塗料を選んでおくのがオススメです。

JIS規格がある塗料

遮熱塗料には、JIS(日本工業規格)という団体が認めた商品も存在します。

この規格は簡単に言うと塗料の安全性や性能に関する試験データと実績をもとに、日本工業規格(JIS規格)という団体が良い商品であると認定したという事です。

JIS規格に登録された塗料は、反射率や放射などの遮熱性能が定められた基準に適合していることが確認されています。

これにより、品質や性能が一定水準以上であることが保証され、消費者にとって信頼性の高い製品となっています。

しかし、JIS規格は2018年に制定されたばかりのため、登録された商品もまだ多くありません。あくまでも参考程度にしつつ、専門業者に相談をするなどをして、評価の高い遮熱塗料を選びましょう。

遮熱塗装をして涼しい夏を過ごそう!

これまで、屋根に遮熱塗装をした方がいいケースや遮熱塗料を選ぶ際のポイントなどについてお伝えしてきました。

しかし、遮熱塗料には数多くの種類があり、それぞれ特徴が異なるため、簡単に選ぶのは難しいかもしれません。

したがって、遮熱塗装をする際は効果をより実感するためにも、信頼できる専門業者と相談しながら慎重に検討することをおすすめします。

専門業者に相談することで、建物の特性や地域の気候に合わせた最適な遮熱塗装の提案をしてくれるでしょう。

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